鬱で苦しんだ期間が長かったせいでしょうか?
わたしは、『わたしの声は人に届かない』と感じていました。
例えば…
仕事へ行って「おはようございます。」と挨拶しても、聞こえていないような気がしてしまうんです。
無視されているとかではなくて、自分の声が相手に届いていないような感覚なんです。
「あれ?声が小さかったのかな?」
「もう一回、挨拶した方がいいのかな…。」
なんて考えてしまうのです。
それだけで朝からクタクタになります。
それは、相手から返事が返ってきていても、同じように感じていました。
相手に自分の声が届かない
そう感じてしまうと、会話をしていても不安になってきます。
「聞こえてないんじゃないかな?」
「自分が上手く喋れなくなってしまったのかな…?」
「ひょっとして、無視されているのかも…。」
なんて思いが頭の中で渦を巻いてしまいます。
会話中にそんな事を考えているから、何を話しているのか分からなくなってしまう事も多いのです。
だからでしょうか。
いつの日からか、自分の考えや話したい事を、気づくと練習しているように独り言で話している自分がいました。
もともと自己肯定感が高い方ではなかったのですが、鬱になってから特に、自己肯定感が低くなったと思います。
そして、人の顔色を気にする傾向があったから、余計なのかもしれません。
現在は、カウンセリングでの取り組みや『自分と向き合うノート』を通して自分の本心と向き合うようになった事。
それから、HSPの本を読むようになり、人の顔色など気にしすぎるのは仕方がないとわかった事。
これらの取り組みを通して少しずつ自己肯定感が上がってきた事で、『自分の声が聞こえない』という感覚はなくなってきました。
また、一人で話す練習(独り言)をすることもなくなりました。
鬱になって、どんどん自分に自信がなくなっていたのが、こんなところにも影響していたのかなと思います。