今日も迷走中!!~鬱と向き合うオジさんの記録~

毎日迷走中のおっさんのブログです。主に鬱病の体験記です。その他、仕事の事、趣味の事などいろいろと書いていきます。

色々気付いてしまう

丁度 去年の今頃は、イライラモヤモヤが酷くて、朝もなかなか起きられず、動けず…随分と追い込まれていた時期です。

あの頃の事を思い出すと、毎日追い込まれていたし、自分でも追い込んでいたと思います。

 

 

休職する時に、上司から言われたのが、「色々気がついちゃうんだよね」と言う一言。

この一言が、暫く わたしを苦しめました。

当時のわたしは、「みんな気付かないフリをしている」のだと思っていました。

気付かないふりをして、面倒な仕事を見てみないふりをしているのだと…。

それに…

「気付くことが、そんなにいけない事なのか?」

と言う思いも強かったです。

 

介護の仕事をしていて、「小さなことでも気付けなければ、ダメなんじゃないの?」って…。

利用者さんの変化だったり、現場の状況だったりに気付くのは当たり前の事。

なのに、そこに気付けない…重要とは思えないような仕事ぶりの職員から、「何もわかってない」「仕事できない」と言われるのが辛かった。

 

言い返したい気持ちや、自分の考えや気持ちを毎日押し殺して仕事をしている中で、どんどんストレスを溜めていき、どんどん鬱状態になって行きました。

 

休職期間中に、「何とかしなくちゃ」と思って読み始めたHSPの本。

詳しくはこちら↓↓↓

ossanmeisocyu.hatenablog.com

 

随分前に購入していたけど、読んでも頭に入ってこないくて、読み進められず…本棚に眠っていました。

本を読むのが苦手になるのは、前回の記事に書きましたが、どうやら鬱病の症状の一つだったようです。

詳しくはこちら↓↓↓

ossanmeisocyu.hatenablog.com

 

読んでも頭に入らない…だから、どこを読んでいるのかも分からなくなってくる。

同じところばかり行ったり来たり…そんな感じで、鬱になってからは、本を読むのは苦手でした。

 

でも、何とか現状を変えたかったので、読みながら、項目ごとにノートに書きだしながら、時間をかけて1冊読んでみることにしたのです。

 

HSPの本に書いてあった事…それが追い込まれ、悩んでいた わたしを救ってくれました。

『色々と気づくことは気にしなくて大丈夫』

なぜなら、『それは、わたしの特性』で、『他人にはできない事。』

そんな事が書かれていました。

そして…

○自分に当たり前にある感覚は、相手には『ない』感覚。だから、相手が分からなくても当たり前。

○『配慮する力』にも個人差がある。

○『心の深さ』にも個人差がある。

だから…「言葉が通じない」「話を分かってもらえない」と感じてしまうのは仕方がない事。

ノートには、そんな事が書き出してあります。

 

本読み進め、ノートに書き出していくと…

「何だ…。気付いているのは、わたしだけだったのかも知れないんだ。」

「みんな同じじゃないんだ…。」

「だから、気にする事ないんだ…。」

そんな風に思えたら、すごく楽になりました。

 

ただね…やっぱり、職場に復帰しても、なかなか簡単にはいかず…。

最近になって漸く「まぁ仕方ないか」と流せるようになってきたように感じています。

 

今までは、自分の特性である『色々気づいてしまう』事を、活かせていなかった。

周りの目や評価ばかりを気にしすぎていたから、周りが気付かない事が許せなかった。

今は、『自分を信じてやっていこう』と意識するようになって、周りの目や評価も以前ほど気にしなくなりました。

そして、『色々気付く』事が自分の特性ならば、他人を意識するのではなく、自分に活かそうと思うようになりました。

 

でも…疲れが溜まって余裕がなくなってくると、同僚に「何でそんな事気付かないんだよ」って思う自分もいますが…

そんな自分に「まぁイライラして、そんな時もあるよね」って思うようにしてます。

 

 

『色々な事に気付いてしまう』という事は、それだけ沢山のアンテナを張っている訳ですから、それだけでも非常に疲れます。

ずっと、神経を張った状態だから、以前は仕事から帰ると、1ミリも動けない状態になるのが当たり前でした。

 

最近はと言うと…そうでもないんです。

気付かなくなった訳ではないんです。

むしろ、いろいろ気付いてますw

 

今までは、『気付いた事』は自分で処理していました。

それが当たり前だと思っていたから。

次々に気付くことを、自分で何とかするためにも頭をフル回転させて、走り回って仕事していました。

だから、自宅に帰って1ミリも動けなくなってしまうのはとうぜんですよね。

 

だから今は、同僚に頼るようにしています。

もちろん、全部丸投げってわけじゃないですよ。

今までの半分でも、手伝ってもらえたら、それはもう大助かりです。

 

これも、HSPの本を読んで学んだ事。

『人に頼る』

これが今までできなかった。

頼られることは多いけど、なかなか『頼れなかった』。

 

少しずつ『人に頼る』事を意識して、それができるようになってきたから、今までと同じように色々な事に気付いてしまっても、余力が出るようになってきたのかな…と思います。

 

以前にも書きましたが、わたしがHSPなのかは分かりません。

本を読んでいると当てはまることが多いから、HSPなのかもしれません。

でも、そんな事はどっちでもいいと思っています。

自分の悩みが解消されてきたのだから、それでいいと思っています。

そこに、自分にとっては『目から鱗』のヒントがあったのだから。

 

今後は『色々気付いてしまう』事を、もっと楽しんでいけたらいいなぁと思っています。