丁度 去年の今頃は、イライラモヤモヤが酷くて、朝もなかなか起きられず、動けず…随分と追い込まれていた時期です。
あの頃の事を思い出すと、毎日追い込まれていたし、自分でも追い込んでいたと思います。
休職する時に、上司から言われたのが、「色々気がついちゃうんだよね」と言う一言。
この一言が、暫く わたしを苦しめました。
当時のわたしは、「みんな気付かないフリをしている」のだと思っていました。
気付かないふりをして、面倒な仕事を見てみないふりをしているのだと…。
それに…
「気付くことが、そんなにいけない事なのか?」
と言う思いも強かったです。
介護の仕事をしていて、「小さなことでも気付けなければ、ダメなんじゃないの?」って…。
利用者さんの変化だったり、現場の状況だったりに気付くのは当たり前の事。
なのに、そこに気付けない…重要とは思えないような仕事ぶりの職員から、「何もわかってない」「仕事できない」と言われるのが辛かった。
言い返したい気持ちや、自分の考えや気持ちを毎日押し殺して仕事をしている中で、どんどんストレスを溜めていき、どんどん鬱状態になって行きました。
休職期間中に、「何とかしなくちゃ」と思って読み始めたHSPの本。
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随分前に購入していたけど、読んでも頭に入ってこないくて、読み進められず…本棚に眠っていました。
本を読むのが苦手になるのは、前回の記事に書きましたが、どうやら鬱病の症状の一つだったようです。
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読んでも頭に入らない…だから、どこを読んでいるのかも分からなくなってくる。
同じところばかり行ったり来たり…そんな感じで、鬱になってからは、本を読むのは苦手でした。
でも、何とか現状を変えたかったので、読みながら、項目ごとにノートに書きだしながら、時間をかけて1冊読んでみることにしたのです。
HSPの本に書いてあった事…それが追い込まれ、悩んでいた わたしを救ってくれました。
『色々と気づくことは気にしなくて大丈夫』
なぜなら、『それは、わたしの特性』で、『他人にはできない事。』
そんな事が書かれていました。
そして…
○自分に当たり前にある感覚は、相手には『ない』感覚。だから、相手が分からなくても当たり前。
○『配慮する力』にも個人差がある。
○『心の深さ』にも個人差がある。
だから…「言葉が通じない」「話を分かってもらえない」と感じてしまうのは仕方がない事。
ノートには、そんな事が書き出してあります。
本読み進め、ノートに書き出していくと…
「何だ…。気付いているのは、わたしだけだったのかも知れないんだ。」
「みんな同じじゃないんだ…。」
「だから、気にする事ないんだ…。」
そんな風に思えたら、すごく楽になりました。
ただね…やっぱり、職場に復帰しても、なかなか簡単にはいかず…。
最近になって漸く「まぁ仕方ないか」と流せるようになってきたように感じています。
今までは、自分の特性である『色々気づいてしまう』事を、活かせていなかった。
周りの目や評価ばかりを気にしすぎていたから、周りが気付かない事が許せなかった。
今は、『自分を信じてやっていこう』と意識するようになって、周りの目や評価も以前ほど気にしなくなりました。
そして、『色々気付く』事が自分の特性ならば、他人を意識するのではなく、自分に活かそうと思うようになりました。
でも…疲れが溜まって余裕がなくなってくると、同僚に「何でそんな事気付かないんだよ」って思う自分もいますが…
そんな自分に「まぁイライラして、そんな時もあるよね」って思うようにしてます。
『色々な事に気付いてしまう』という事は、それだけ沢山のアンテナを張っている訳ですから、それだけでも非常に疲れます。
ずっと、神経を張った状態だから、以前は仕事から帰ると、1ミリも動けない状態になるのが当たり前でした。
最近はと言うと…そうでもないんです。
気付かなくなった訳ではないんです。
むしろ、いろいろ気付いてますw
今までは、『気付いた事』は自分で処理していました。
それが当たり前だと思っていたから。
次々に気付くことを、自分で何とかするためにも頭をフル回転させて、走り回って仕事していました。
だから、自宅に帰って1ミリも動けなくなってしまうのはとうぜんですよね。
だから今は、同僚に頼るようにしています。
もちろん、全部丸投げってわけじゃないですよ。
今までの半分でも、手伝ってもらえたら、それはもう大助かりです。
これも、HSPの本を読んで学んだ事。
『人に頼る』
これが今までできなかった。
頼られることは多いけど、なかなか『頼れなかった』。
少しずつ『人に頼る』事を意識して、それができるようになってきたから、今までと同じように色々な事に気付いてしまっても、余力が出るようになってきたのかな…と思います。
以前にも書きましたが、わたしがHSPなのかは分かりません。
本を読んでいると当てはまることが多いから、HSPなのかもしれません。
でも、そんな事はどっちでもいいと思っています。
自分の悩みが解消されてきたのだから、それでいいと思っています。
そこに、自分にとっては『目から鱗』のヒントがあったのだから。
今後は『色々気付いてしまう』事を、もっと楽しんでいけたらいいなぁと思っています。