鬱になってから、何度か転換期があったように思います。
一つ目の転換期は、鬱症状が酷くなり、当時の主治医のすすめもあって実家で生活することになったこと。
環境が変わった事によって、一日の大半を眠って過ごしていました。
もっと言えば、やっと『寝る事』と『からだを休める事』を許せたのだと思います。
暫く眠ってばかりの日が続くと、エネルギーが回復するのか、自分なりに鬱を克服しようと取り組んでいました…今思えば、何の根拠もなく無茶していたようにも思いますが…。そして、エネルギーが切れてまた数日眠るのでした。
主に実家で過ごし、週末は自宅で過ごすかたちで、自宅と実家を行き来するような生活から、徐々に自宅中心の生活に戻りましたが、不安定な時期でした。体力がないと言うよりは、消耗が激しい感じでしょうか。休みの日はほぼほぼ寝ていたような気がします。あとは移動中とか…。
二つ目の転換期は、主治医が変わった時だと思います。
処方される薬がどうにも合わない。そう感じていました。
「この薬を飲めば大丈夫」と言われて飲みますが、イライラが増すばかりで落ち着かず、眠れるはずなのに余計に眠れない。自分が自分でないような感覚でした。
その事を主治医に話すと「君の場合は気持ちの問題だね」なんて言われて…。
妻に相談して、ドラッグストアーで自分の症状にあった漢方薬を見つけて飲んでみたら、気持ちが落ち着いてぐっすりと眠れたんです。
当時のカウンセラーに相談して、主治医を代えてもらって漢方薬を処方してもらいました。
そこから、少しずつ自分を取り戻せたような気がします。
三つ目の転換期は、現在もお世話になっているカウンセラーと出合った事。
ここで、大きく鬱病への考え方が変わりました。
いつか、こちらのカウンセリングでの事も書いてみようと思っていますが、今まで心療内科で受けていたカウンセリングとは違い、わたしの心に向き合う機会を作ってくれました。
初めは半信半疑なところもありました。
それまでは、鬱症状にばかり目が行っていたからです。鬱症状を無くすこと=病気を治すことだと思っていたからです。
でも、カウンセリングでやっていたのは、わたしの心にある沢山の封印を解く作業でした。わたしの心には沢山の封印した感情がり、先生曰く、感情を出すのが下手になっていたようです。
カウンセリングの度に、あわたしの心の重い扉を一枚一枚開けていき、封印した感情を開放する。その為、カウンセリングの度にわたしは泣いていました…封印が解かれると涙が止まらないのです。
一度は、それまでが嘘のように落ち着いてカウンセリングを卒業したのですが、まだまだ封印した感情があったようで、再度お世話になっている次第です。
でも、おかげで、ノートに自分の気持ちを書き出すことができるようになって、色々な事に気付き、自分と向き合えるようになってきました。
それぞれの転換期までの間にも、色々な事がありました。
でも、転換期を迎えた時は、どこか自分で腹を括ったところがあったように思います。
一回目の時は、実家へ帰る事をきめました。そして、とことん眠るようにしました。
二回目の時は、主治医を代え、漢方薬を飲んでみようと決めました。
三回目の時は、今までと違う病院やカウンセリングで話を聞いてみようと決めました。
そして、それぞれの転換期で、鬱に対する考えかたが変化してきたと思うのです。
鬱は本当に辛いです。
できることなら、コンビニのおにぎりの海苔とご飯の間のフィルムを抜くような感じで、鬱の部分だけ抜けてくれないかな…なんて思ったりもしますw
そんな感じで抜き取って捨てることができたら…それを丸めて捨てられたら…どんなに楽になるだろうって。
まぁそんな事はできないわけで…。
今はまた、何かに腹を括らなきゃいけない時のような気がしています。
まだ、はっきりは分からないけど…。
それにはまた、勇気が必要だけど…。
また、新たな転換期を迎えることができたら、ご報告します。