わたしはコミュニケーションが苦手です。
ちょっと会話をするだけでも、頭の中では大会議が開かれてしまいます。
自分の話を相手はどう感じるか…
相手を不快にさせない為にはどうしたらいいのか…
どんな言い回しをしたらいいのか…
そもそもこんな話をしてもいいのか…
…などなど。
そこに、相手の表情やらその場の空気なんかも感じながら話すから、結局は自分は何を話そうとしていたのかも、その時何を話していたのかさえも分からなくなってしまう事が多々あります。
本当は、こんな話がしたい、自分の考えを聞いて欲しい…などなど沢山あって、何かの拍子には、話したい事をブツブツを一人で見えない誰かに話している…いや練習していることがあります。
でも、いざ話せる場面になると、尻込みしてしまうし、話せてもちゃんと話せた自身あないのです。
自信がない…
そう言ってしまえばそれまでなのですが、ここまで話すことが苦手なのは子供の頃に「友達は作らないほうがいい」と考えてしまったことが大きいような気がしています。
今は話すことが苦手と思っていますが、子供の頃は話をすることが好きでした。
それなりに友達も多かったと思うし、授業中も発言するのが苦手と感じた事はありませんでした。
そんなわたしが、「友達は作らないほうがいい」と思ったのは、「迷惑をかけてしまう」と感じた為です。
以前も書いたことがあるかと思いますが、子供の頃「今日学校でこんな事あった」などと話をすると、父は「そんなことどうだっていいんだ。それより今日仕事でこんな事あったんだ」と父の仕事での話を聞かされていました。
そんな父だから、わたしの話を覚えていないのかと思うと、実はそうでもなくて…それがとても迷惑な事だったんです。
小学校4年生くらいの頃からだったと思います…父は外でお酒を飲んだ際に、たまたま居合わせたお客さんが、わたしの友人の父兄と分かると、わたしが言っていた事にして友人の悪口を父兄に話してくるようなのです。
なぜそれが分かるのかと言うと、酔って帰ってきた父が「さっき、お前の友達の○○のオヤジと飲んだんだけど、お前がこう(友人をけなすような事)言っていたって伝えてやったぞ」何て言うんです。
その内容は、わたしが父に話した事を元にしいるけど、実際はわたしが言ってもいない悪口になっているんです。
翌日学校へ行くと、昨晩の父の話が話題となっていて、わたしは居ても立っても居られない状況になりました。
そんなことが、何度もあったんです…
それも友人だけでなく、学校の先生に対してだったり、わたしがお世話になっている人に対してだったり…
わたしの大切なものを父が次々と壊していく…そんなイメージでした。
この経験から、口は禍の元ではないけれど、「話をしないほうがいい」となり、最終的に「友達は出来るだけ作らないようにしよう…迷惑かけるから」となっていったのです。
本当は友達と色々な話をしたかった…
TVで見るような議論をしてみたい…そんな気持ちも強かったです。
そのせいかな…この頃から徐々に誰かに話すように独り言を言うようになっていきました。
大人になってからは、多少の遠慮はあるものの、色々な話ができるようになっていたと思いますが、鬱になってまた元に戻ってしまい…子供の頃よりも悪化してしまったような気がしています。
もしも、ドラえもんがいるのなら、タイムマシンにのって子供の頃の自分に「親父の事は気にしないで、友達を作ったほうがいいよ」って言ってあげたいです。
子供の頃に「友達を作らない」としてしまったことを、今は少し後悔しているからです。
やっぱり、わたしにはコミュニケーションをとる事、会話する事の経験が薄いのだと感じるからです。
今回、仕事を辞めた時に「もう介護はしない」と決めた事で、それまでのしがらみが無くなったような感じがしました。
それでも、また「介護やってもいいかも」と思えたのは、自分の介護観、経験を話したい、そして他の人の意見を聞いてみたい…と言うのがわたしの心の中にある事を再確認したからです。
いい年したオジサンが言うのもなんだけど…これから先、どんな方向に進むかまだ分かりませんが、尻込みせずに自分の考えや気持ちを伝えられるようになりたいと思います。
今のまま人生終わってしまったら…と思うとね。
だったら残りの人生、少しでも楽しく生きられるようにしていきたい。
その為には、傷つく事を恐れずに…一歩ずつ進んで行きたいと思います。
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