今日は、前回から引き続き、わたしが調子が悪いときの事を書きます。
わたしが感じている事を、イメージして書きます。「そんなの違う」って方もいるかも知れませんが、あくまで、わたしの感覚です。
わたしは、鬱状態になってくると、自分の伝えたいことが伝えられていないような気がします。
わたしの場合、それまで、色々なことを我慢しているせいか、調子が悪くなってくると、我慢していたことが、頭の中を支配してしまう様な感じになってしまいます。
前にも少し触れましたが、カウンセリングで、「怒りを感じずらくなっている」と言われました。自分で怒りを感じたり、怒りの感情を出していると思っているのは、我慢してきたものが(心に蓋をしてどんどん閉じ込めてしまう感じです)、容量オーバーであふれ出しているとの事でした。
わたし自身に、危険を知らせるサイン(私の場合は初期症状は胸が痛くなったり、起きられなくなったりです。)が出ているにも関わらず、休むことができずに無理をしていると、それまでは押さえていた怒りが少しずつ出てくるようです。
心の奥に蓋をして我慢しているいたモノが徐々にに力を蓄えて、強力に育って(もしかしたら、腐ってしまったと言った方がいいのかな)変身していきます。そいつらはイメージで何となく黒くモヤモヤした感じです。わたしの心のモヤモヤなので『モヤジロウ』ってことにします。
危険を知らせるサインが出てきたころには、頭の中で、それまでに我慢していた物の中で、特に大きかった『モヤジロウ』が、蓋を開けて、少しずつ出てきます。
それでも、休めずに頑張ってしまうと、『モヤジロウ』は、次々と外へ出てきて、デモをはじめます。そして、わたしを取り囲んで攻撃してくるのです。その攻撃が日に日に大きくなってくる感じです。
『モヤジロウ』たちは、わたしの頭の中を常に支配して、所かまわず攻撃してきます。その為、わたしは徐々に弱っていきます。『モヤジロウ』の攻撃が大きくなるので、わたしの体は支配されてしまう感じです。こうなってしまうと、もうわたしの言う事を聞いてくれません。
前にも書きましたが、こういう状態の時は頭の配線がめちゃくちゃになってしまったように感じます。正直、つまらないミスも増えますし、相手の返答も、素直に入ってこなくなり、イライラが溢れ出して抑えが効かなくなってしまうこともあります。
『モヤジロウ』たちは自分たちの訴えを聞いてほしくて、わたしを腹話術の人形のように使い、自分たちの話をしだします。口を開けば彼らの話が始まってしまうのが分かるので、「こんなこと、話しちゃダメだ」って、抵抗しますが…私自身弱り切っている為、彼らを抑えることができません。あとになって「あぁ、何であんな事言っちゃったんだろう」って後悔することになります。そして落ち込み、さらに弱って追い込まれていきます。そんなことを繰り返していると、段々人に会うのが怖くなってきます。
そんな状態なので、診察や、カウンセリングの時はもちろん、誰かに相談しているときでも、話が上手くできません。自分では一生懸命話しているつもりです。でも、口に出るのは『モヤジロウ』たちの話(自分が我慢していたことの話)ばかり。「自分はこんなに我慢してきた…」って。
だから、「自分が今、どんな状態なのか?」とか、「どんなことに困っている」とか、自分が本当に伝えたい、知ってほしい部分までたどり着けない感じなので、さらにモヤモヤが増えていく感じです。
話を聞いてくれる方も、主治医やカウンセラーなら、そんな状態もお見通しだと思います。妻も、「あぁ調子悪いんだ」って感じでいてくれています。…が、問題はそのほかの人たちです。職場などで話を聞いてくれている上司や同僚、友人たちは、忙しいのに沢山 話を聞いてくれて、本当に大変だと思います。ですが、何度話を聞いても、毎度同じような愚痴ばかりだと、呆れられちゃうんじゃないかなと思います。(それでも、辛かった自分を聞いてほしいんです。大変だけど、聞いてあげてください。)
『モヤジロウ』たちの言い分を、彼らが納得して去っていくまで聞いてあげて、初めて、「あぁ、あれじゃ伝わらないよな」って自分で気づけるようになりました。
周りの皆さんに沢山話を聞いてもらいますが、、一番『モヤジロウ』たちの話を聞いてあげなきゃいけないのは自分自身です。今までは自分がきちんと向き合って『モヤジロウ』たちの話を聞いてあげることができていなかった。彼らの話を理解してあげようとしていなかったのだと思います。
調子悪いときは、まずは これでもかってくらい何日も寝るしかないんです。それぐらい疲れ切っています。
そして『モヤジロウ』たちの話を聞いて上げれる体力がついてから、じっくりと聞いてあげるしかないのかなと思います。じっくりと彼らが納得いくまで聞いてあげるしかないのです。
『モヤジロウ』の話を聞いてあげる方法はやっぱり、書き出すこと。
今までのわたしの方法は、一人で(自然と)ぶつぶつと喋っている事が多かったです。それで発散できているようにも感じていました。でも、周りの目は気になるし、自分でも「危ないヤツみたい」って感じていたので…多少の効果はあったのかもしれませんが、色々と気にしながらやっていたのもあって、『モヤジロウ』たちの話をキチンと理解することはできなかったのだと思います。
ノートに書くと、自分がどれだけ自分を苦しめていたのかが分かります。
誰かに見せるわけじゃないし、いろいろと気にせず、浮かんでくることをどんどん書きます。そのうち自分で「辛かったね」「こうしたらよかったかもね」何て言うのもバンバン書いていきます。そのうち、気が付けば『モヤジロウ』たちはいつの間にか少しずつ減っていき、スッキリしてきます。
ノートに書くことで、自分と向き合うことができると、自分がどれだけ我慢して苦しかったのか、分かってきます。
わたしも、ノートに書くことの大切さが漸くわかってきました。普段から、ノートに吐き出す癖を付けていきたいと思います。
最後に。
わたしが心療内科に通うようになり、初めて仕事を長期間休職するようになった時、家族にも自分の苦しみを理解してもらえず、本当に辛かったです。
病気して1年くらい経った時、別の病院を診察する機会があり、そこの先生が家族に分かりやすく説明してくれたおかげで、家族も徐々に理解してくれるようになりました。
また、今回の休職の際も、上司と何度もお話する機会がありましたが、上手く伝えられず、ご迷惑をおかけしてしまったと、思っています。(なので、長々とこの記事書きました。)
自分自身、分かったつもりでいる事が多く、最近になって漸く、自分との向き合い方が分かってきました。
このブログで、少しでも伝わればいいなぁと思います。