今日も迷走中!!~鬱と向き合うオジさんの記録~

毎日迷走中のおっさんのブログです。主に鬱病の体験記です。その他、仕事の事、趣味の事などいろいろと書いていきます。

勇気を出してやってみた。

約1ヶ月ぶりのブログ更新となりました。

 

この間は、仕事が忙しくて、疲れが溜まってはいるものの、気分が落ち込むなどの鬱症状もなく、過ごしていました。

 

そんな中、良い変化を感じていました。

 

8月、9月は、コロナの影響で職場では、濃厚接触者になってしまい休む同僚が絶えませんでした。そんな状況下で職場では、コロナ対策が強化されたこともあり、入所されている利用者さんにもストレスが溜まっているのがよく分かりました。

 

コロナの影響が少しだけ落ち着いて来た8月下旬頃…利用者さん達の表情が暗い事に気付きました。

そこで…もともと折り紙やら手芸やらが得意なわたしは、折り紙でコスモスの花を作って見せました。

そしたら、利用者さん達の目の色が変わってきて…コスモス作りが始まりました。

それと同時にネットで見つけた『赤とんぼ』作りを始めると、これまた作りたいという利用者さんが増えてきて…食堂や廊下にコスモスと赤とんぼを飾ったら、少しずつ雰囲気が明るくなりました。

 

以前にも書きましたが、主治医から何度か「今までのような仕事の仕方をしてはダメ」とアドバイスがありました。

そのアドバイスを、どう捉えていいのか分からず…当時のわたしは、それまで自分でやってきた事を全て封印する事を選んでしまいました。

昨年の今頃、鬱状態が酷くなり、休職して春に復帰したわけですが、その時に、「失った自信を取り戻すために、今までやって来たことをもう一度やってみよう」と思いました。

でも、復帰した頃は、まだまだ自信が無くて…自分の考えを聞かれても、話すことができませんでした。

そんな気持ちで仕事をしていても、なかなか思うようにいかず、「もっと自分を活かせる場所で働きたい」と思っていました。

でも、8月、9月の忙しい中で、自分なりに工夫しながら仕事をするうちに、少しずつ、少しずつ自信を取り戻してきたと感じていました。

そして…この『コスモス』と『赤とんぼ』をきっかけに、折り紙などを使った壁画担当が居るけど…「もう、やってやれ!」ってスイッチが入りました。

上司に相談して、「こんなものやりたいのですがいいですか?」と許可をもらい、利用者さん達にYouTubeで見つけた『柿』と『リンゴ』を作ってもらいました。


www.youtube.com

柿とリンゴを利用者さん達にたくさん作ってもらっている間に、廊下の壁に『柿の木』と『リンゴの木』を作る為の材料を買ってもらい…食堂と廊下に2本ずつ柿の木とリンゴの木を作りました。

利用者さん達は、自分たちが作った『柿』と『リンゴ』が木に生っているのを見て喜んでくれました。

絵が得意な職員に『猿』と『カラス』の絵を描いてもらい、それも一緒に飾ったら、利用者さん達の表情が良くなってきました。

 

封印していた手芸を始めた事。そして、同僚たちを巻き込んで利用者さん達の笑顔が見れた事は、休職中に復帰した際の課題として意識してきた事だったので、わたしには大きな自信回復になりました。

今はクリスマスに向けて、毛糸を使った手芸をやってもらっています。

12月になったら、柿とリンゴの木を『もみの木』にして飾ろうと思っています。

 

自分で封印してしまっていた、得意な事。好きな事。

今までは、人の目や否定的な意見を恐れて尻込みしていました。

でも、勇気を出してやってみてよかった。

 

勇気を出して始めて見た事で、今まで深い話をしたことがなかった人からも声を掛けてもらうようになりました。

「自分はこんな考えで、やっているんです。」

そんな話を聞いてもらえて…自分がやったことを評価してもらえて、今まで頑張ってきた過去の自分も認めてもらえたようでうれしかったです。

 

きっと、今までもそんな言葉をかけてもらっていたのかも知れません…。

いや、きっと評価してくれていた人は居たのです。

でも、それが素直に受け止められなかった…。

きっと、自分が傷つかないように、常に壁を作って、人を遠ざけていたからでしょう。

 

今は…素直に受け止められるようになってきました。

そして、人に対しての壁が随分と無くなってきたように感じています。

これって、春に職場に復帰してから、少しずつ自信を取り戻してきた事と、自分でも自分を認めてあげることができるようになってきたからだと思います。

 

先日、もう一つ自分の中でやってみたかったことに、勇気を出してチャレンジしました。

それはギター。

鬱になる前は、よく当時勤めていた施設でギターを弾いて利用者さんと歌っていました。

演奏は下手ですけどね…。

鬱になってからは、ギターをケースから出すのも気が進みませんでした。

何度かギターを利用者さんの前で弾く機会もありましたが、上手くコードが抑えられないだけでなく、ギターのキーに自分の歌声を合わせることができなくなっていき…それがやる度に酷くなるので、自信が無くなっていました。

 

でも、どこかでまた「利用者さんの前でギターを弾いて歌いたい」と言う気持ちが、ずーっとありました。

でも、あきらめていました。

 

今回、たまたま自分が担当するレクで扱う歌が、昔ギターで弾いていた曲だったこともあり、上司に許可をもらって弾いてみることにしました。

練習する時間はあまりありませんでしたが、妻に聴いてもらって音がずれていない事だけは何度も確認してもらいしました。

 

ギターを弾く事には、自分の中でハードルが沢山あったので、本番まで同僚には内緒にして…朝早く出勤して、ギターを隠しておきましたw

同僚に内緒にしていた事を、あとでイジられましたw

 

そして本番。

メチャメチャ緊張しましたw

たった2曲だったんですけどね…緊張で指が動かないw

コードも上手く抑えられないし、ピックで出す音も上手く出ていなかったですw

「あぁボロボロやん」そんな風に演奏中は思っていました。

 

上手く演奏出来たら最高だったけど…。

 

でもね…上手く弾けたかどうかより、挑戦できたかどうかが問題だったみたいです。

 

終わったら、どっと疲れたけど、スッキリした気分で達成感がありました。

そして、気持ちがすごく軽くなりました。

 

手芸と一緒で、ずっとやりたかったことの一つだったんです。

でも、その気持ちに嘘ついて封印しちゃってました。

 

 

鬱になってから、仕事に就く度に「新しい事に挑戦したい」「新しい事を身に付けたい」そんな気持ちが強かったです。

それと同時に「同じ事の繰り返しは嫌だ」と思っていました。

 

その気持ちは、自分では『向上心』からだと思っていました。

 

でも今は、『自信が無かったからかな…』と思っています。

鬱になって自信が無くなって…それまでの自分を認められなくて…。

自分を否定していただけなのだと思います。

 

結局は、あんなに否定していた自分に助けられています。

今まで、「自分はこんなに頑張っていたんだなぁ…」と心から思います。

長い間、目を背けていた過去の自分に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

これからも、気になることは勇気を出してチャレンジしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ブログで書きたい事がポツポツと浮かんでは来るものの、書き留めておく暇もなく、浮かんでは消えていくような状況でした。