今日も迷走中!!~鬱と向き合うオジさんの記録~

毎日迷走中のおっさんのブログです。主に鬱病の体験記です。その他、仕事の事、趣味の事などいろいろと書いていきます。

自分軸と他人軸

『自分軸』『他人軸』

この言葉は、去年の今頃から今年の春まで休職した期間に初めて知りました。

 

「何とか休職したり、仕事を辞めたりしなくて済むようにしたい」

それが去年の10月頃のわたしの強い願いでした。



それまで何度も何度も鬱を繰り返して…

何とか仕事ができるようになると、常に思っていたことですが、去年の10月頃は仕事に行くことが、物凄く辛くなっていました。

朝の通勤では、車を運転しながら「このまま事故ったら楽になれるのかな…」と毎日思っていました。

職場へ着くまでの時間は、「あそこの交差点で…」とか「あのトラックが突っ込んできて…」とか、自分が事故にあう事ばかり想像していました。

仕事中は、誰かの指示で動いているのに、別の同僚から「何やってんだ!いまそれじゃない」と怒鳴られたり、一緒に働いている同僚が忘れている仕事をフォローしているのに、仕事を忘れている本人から「あれができていない」「これができていない」と言われ続ける毎日でした。

その為、胸がキューっと痛くなって動けなくなったり、呼吸ができなくなる事もありました。

でもそんなところを見せたら、また何を言われるかわからないから、同僚にはバレないようにしていました。

 

「何とか休職したり、仕事を辞めたりしなくて済むようにしたい」

そう思えば思おう程…追い込まれていきました。



そんな頃からだったと思います。

インスタグラムで『HSP』の方や『鬱』の方へ向けた投稿をよく見ていました。

正確には、知らず知らずのうちに、何だか表示されるようになってきただけなのですが…何となく気になるものを保存したりしていました。

 

わたしの強い願いも虚しく…昨年11月に入ると、朝、吐き気が止まらなくなり、力が入らず動く事も出来ず…仕事を休みました。

少し休んで一時復帰しましたが、2~3日出勤するとまた症状が悪化してしまい、長期休むことになってしまいました。

 

休職期間中は、しばらくの間は寝ている事しかできませんでした。

そんな時、インスタで良く見ていた投稿に『自分軸』と言う言葉がありました。

投稿を見ていると、まさしく自分の悩みとマッチしていると感じていました。

 

『他人軸』ではなく『自分軸』で生きる

 

「ダメならまたやり直せばいいから、試しにやってみよう」

そんな風に思えてきたので、妻にも相談して、その方のメルマガに登録してみました。

登録すると『HSP』についてまとめたPDFファイルと課題付きのメルマガが1週間送られてきました。

+αのオンライン講座は金欠の為遠慮させていただきました…w

 

『HSP』をまとめたPDFファイルとメルマガ…これだけでも、わたしにとっては大収穫でした。

当時はまだ、長い時間机に向かっている事も困難だったので、1日の時間を決めて少しずつノートにまとめました。

 

今までの自分がどれだけ『他人軸』であったのか…そして『自分軸』に変えていくことが自分には必要であることが、少しずつ分かり、意識するようになりました。

これだけでも、勇気を出してメルマガに登録した甲斐がありました。

 

ここでようやく『自分軸』『他人軸』を簡単に。

『他人軸』とは…

  • 他人の気持ちや評価ばかり気にして行動してしまう。自分の気持ちは後回し。

『自分軸』とは…

  • 「自分がどうしたいか」を基準に行動する。

 

簡単にまとめましたが、これだけでも去年までのわたしは、『他人軸』で生きていたことがわかります。

 

同僚の目を気にして、同僚からの評価に左右され…そして何より、自分が本当にやりたい事、自分が言いたい事、考えている事…すべてを封印しようとしていました。

鬱になって本当に自信が無くなっていたこともあります。

それと、「今までのような仕事の仕方はダメ」と言う主治医の言葉を理解できず、過去の自分を無視し、否定していたこともあります。

何よりも…

「何とか休職したり、仕事を辞めたりしなくて済むようにしたい」

この思いが私を苦しめました。

だって、本当は限界だったのだから…。

この思いが余計に、自分を殺して、波風を立てずに…と言う意識にしてしまっていたように感じます。

 

 

このブログで良く書きますが、

わたしの中のわたし…

わたしの本心が、「自分を大事にしなさいよ。自分で自分を傷つけているのわかってる?もっと、わたしの言葉に耳を傾けて…」とSOSを鬱と言う形で、わたしに伝えていたのだと思うのです。

 

じゃあ何で『他人軸』で生きてきた わたしは鬱になったのか?

分かりやすく例えると…

わたしは、『他人軸』でいる事は、息継ぎしないで泳いでいるようなものなんじゃないかなと思います。

息継ぎしなきゃ、ずっと泳ぐのは不可能です。

わたしの本心が欲している『やりたい事』『好きな事』『言いたい事』などは、息継ぎと一緒なんだと思うんです。それ位大切な事なんです。

周りの人に合わせて、周りの人を優先して、周りの目を気にして…「どうぞ。わたしは大丈夫ですから息継ぎしてください。わたし、どんな事があっても泳いでますから」と無理して泳いでいたんだと思います。

息ができなければ、苦しいしですよね。

「苦しいから息させて…」と本心が思っているのに、「ダメだ!我慢しろ」って自分に言い聞かせて我慢している。

だから、「これ以上はもう息継ぎしなければ死んでしまうよ」とSOSを出してくる。

そのSOSの手段が『鬱』なんだと思うのです。

 

『自分軸』って捉え方によっては『自分勝手』と思ってしまうかもしれませんが、

要は『自分を大切に』という事なんだと思います。

 

自分の気持ちを大切に…

自分自身を大切に…

これが欠けてしまっていたから…わたしは鬱になったんだと思います。

 

『自分軸』を意識するようになって、鬱は徐々に姿を消していったような気がします。

それはきっと、我慢しないで息継ぎするようになったから、安心して泳ぐことができるようになったんじゃないですかね。

だから、「『自分軸』で生きて行く」という事は、大切な事なんです。

 

 

切り替えスイッチでもあって「はい。今日から『自分軸』でやっていきま~す」ってできたら簡単だけど、最初はなかなか『他人軸』から『自分軸』に変えるのは難しいと思います

まずは、意識する事が大切だと思います。

それが『自分軸』で生きて行くための…鬱から抜け出す大きな第一歩になるのだと思います。