「鬱のときは重大な決断は避けた方がいい」
そんな言葉をよく耳にします。
確かに鬱が落ち着いた現在、辞めた仕事に未練もありますし、履歴書にまた✖が一つ付いてしまった…という結果になり、またまた自分が追い込まれる結果になっています。
鬱で退職を繰り返していると言う状態では、いくら「今は大丈夫」といっても、雇う側からしたらリスクを考えてしまうのは、容易にわかります。
では、わたしがあの時に「仕事を辞める」と決断したことは,本当に間違っていたのでしょうか?
現在就活している状況のわたしには、年齢や病気の事などで就活が難しくなっているのも事実です。
いやそれだけではなくて、一番は仕事をする事への不安が大きいのです。
どうしても、自分の不安要素ばかりを考えてしまう。
「やっぱり難しいのかな…」
「もうムリだ…」
ふと気が付くと、そんな事をブツブツ言っている自分が居ます。
でも…
でもです。
あの日、あの時の…「仕事辞めよう」と決断した時のわたしは、それだけ追い込まれていた訳です。
あの時のわたしは、力が入らなくなり仕事へ行くどころか、身支度する事も布団から起き上がる事も容易ではなく、家から出る事に恐怖を感じていました。頭の中はモヤモヤイライラが充満し、ネガティブな思考に占拠されていました。
このまま続けていく…しがみついていく事は、さらに自分を追い込み、症状がどんどん悪化するだけで、さらに悪い状態で仕事を辞めざるを得なくなり、よくても回復に数年かかる…と考え、生きて行く希望も失うくらい追い込まれていたのです。
もちろん、仕事を休職するとか、一時的にでもパート扱いにしてもらうとか…選択肢はあったかもしれません。
ただ わたしの場合、休職させてもらうと、この期間内に「回復しなければダメなんだ」と逆に追い込まれてしまうし。それに、休職しても、パートで働くにしても、職場での不安要素は無くならないのです。
そう考えると、あそこで、「辞める(逃げる)」と決断したことで、現在は鬱も落ち着いて、早い段階で就活できる状態になったのだから、間違った決断だったとは言えないと思うのです。
「鬱の時は重大な決断をしないほうがいい」というのは、「要するに辞めた場合のリスクも考えないといけないよ。そこまで頭が働いてるの?」という事だと思うのですが、それを誰かに相談したとしても、果たして良い答えを出せるでしょうか?
鬱が酷い時って、自分の言いたい事で頭の中を支配されているから、周りから何かを言われると容量オーバーになって余計混乱したり、イライラしたりするように感じます。
ましてや、そのアドバイスが自分の心の叫びとは違う趣旨の事を言われていると感じると、「やっぱり誰も分かってくれない」とパニックになります。
勿論、自分の事(鬱)を分かってくれる家族であったり、主治医やカウンセラーに相談出来たらいいと思います。
でも結局は「自分がどうしたいのか」。
「自分がどうしたいのか」がその時の一番の最善策なのだと思います。
※でも、「死にたい」からと言って死ぬのは違いますよ。こればっかりは鬱であろうがなかろうが、決断したらダメです。
もちろん、仕事を辞めずに解決できたなら、生活面などを考えると、それが良かったと思います。
でも、仕事を辞めて、落ち着いて生活ができるようになってから気付いた事が沢山あります。
「もっと楽しんで仕事すればよかったな」とか
「自分の意見をもっと言えばよかったな」とか
「自分の事をもっと優先させればよかったな」とか…
不器用な生き方なのは承知していますが、今回もあの時の決断があったからこそ学べたことも沢山あるんです。
どんな決断をしても結局は自分の糧となっているんです。
そう感じられるのは、やっぱり生きているからですよね。
わたしは遠回りして遠回りして、自分に必要な事を学んでいるのだと思います。
挫けそうになることも多いけどね。
鬱の時に限らず、重大な決断をするという事は、その時には正解だったかは分からない。当たり前だけど…。
大切なのは、あの時の決断が正しかったと思えるように生きていく事なんだと思います。
そして、後々になって「あの時決断してよかった」と思えれば、それが正解なんだと思います。
今はまだ答え合わせの途中ですが、「正解だった」と思えるように生きて行こうと思います。
最後に…
決して、仕事を辞める事を進めているのではありません。
自分に合った決断をするのがベストだと思います。
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