専門学校を卒業してから、ずっと続けてきた、こだわってきた介護の仕事はここまでにしようと決めました。
随分と前に、主治医やカウンセラーから「別の仕事をした方がいいかもしれない」と言われてたのが頭の片隅にずっとありました。
だから、「今回ダメだったら終わりにしよう」…そう決めていました。
それなら、何でもっと色々と気にせず、がむしゃらにやれなかったのかな…と思うのですが、何をやっても心と身体の歯車がかみ合わない…そんな感じでした。
前向きな気持ちの裏で、「上手くできなかったらどうすんの?」と足を引っ張る気持ちもあって、自分の中でギクシャクしている感じ。
そこに身体が動かない、体力がない…そんな事を痛感する度に足を引っ張る気持ちがどんどん大きくなっていったような気がします。
「失敗したらどうすんだ」
これはわたしの父親の口癖です。
子供の頃から、わたしが何かを始めようとするとそんな風に言われていました。
そして「俺は知らないからな」って。
色々な場面でその時の父の顔が浮かんでくるんです。
そのせいなのかな…何をするにも「苦手意識」が先行してしまうんです。
その中の一つが歌をうたう事でした。
利用者さんと歌っているときも、自分が弾くきたーにも、同僚の伴奏にも「キーがあわない」感じがして、キーを探っているうちに1曲終わってしまうんです。
本当に嫌だった…。
ひとつのちょっとした失敗がさらに自分を追い込んでいきました。
そこに追い打ちをかけるように、同僚の言葉がグサグサと心に刺さっていきました。
「自分はこう思う」「こんな風に考えていた」という感じで自分の意見を言えたら違ったのですが、聞く耳を持ってくれない人が相手だと、心の傷が癒えることはなく化膿していくばかりでした。
色々な意味で介護の仕事を続けていく事に限界も感じていたのですが、「最後は結局なにもできなかったなぁ…」と言うところに少し悔いが残ります。
まだ時々「もっと自分のやってきた事を、介護への想いを、考えを誰かに聞いて欲しかったなぁ…」そんな風には思いますが、どこかホッと一安心したような感覚もあります。
ホッと一安心できたのは、「これで介護はおしまい」と決めた時に、「今までよく頑張ったよ。お疲れさん」って自然と自分に話しかけていました。
その時に、「もしかすると、この言葉を今まで欲していたのかな…」なんて思いました。
どこかで、「周りの人たちに認めてほしい」と思ってやっていたように感じていたけど、ホントは「自分自身に認めてほしかったんだな」と気付きました。
そんな気持ちで若い頃からずーっと気を張ってやってきたからなのか、肩の荷が下りたような感じです。
最近は自宅でギターを弾くのが楽しいんです。
今までは正直あまり楽しくなかった。
変なプレッシャーばかり感じていたから。
でも今は、ジャカジャカ弾きながら歌っているだけなんですけど、「キーがあわない」なんて気にならなくなりました。
「キーなんか関係ない!」
そんな感じ。
「自分が楽しいと感じるのが一番だな」
って感じw
うん、初めてギター買って弾けたときの感じに似てる!
ギターだけじゃなくて、他の面でもいい感じで力が抜けて、自然と楽しめるようになりました。
何だか色々とやれそうな気持ちも出てきました。
(そういいつつ、時々ビビってますがw)
今更なんですが、今の感じで介護の仕事をできていたら、また違っていたのかな…なんて思います。
さて、これからは何しようか…。
介護のこと以外考えずに来ちゃったからなw
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