調子を崩すきっかけに、天気がありました。
わたしは、台風や梅雨時など、低気圧が近づくと、うつ症状が酷くなる傾向がありました。
現在は、低気圧にも左右されなくなりましたが、以前は本当に辛かったです。
自分では気づいていなかった（そんな余裕もなく…）のですが、ある日妻から「低気圧がくると調子落とすね」と言われて気づきました。
調子を崩す要因が1つでもわかると、物凄く心強かったです。
天気予報を見て「あーそろそろ気を付けよう」って思えるから。
でもね、気を付けていても、落ちていく時は落ちていくのです…ｗ
それに…気にしすぎて落ちていく時もありましたしね。（本末転倒ｗ）
そう言うと、知っていてもあまり意味がないと思われるかもしれません。
でも、自分の事が少しでもわかることは、当時は救いでした。
自分の病気や症状を理解できていなかった。
考えても頭は働かない。不安やイライラ、モヤモヤで頭の中は占拠されているし。
だから、妻に教えてもらったときは、トンデモナイ大発見をしたように感じていまし
た。
本当は自分で自分の状態を記録していれば、他にも色々と気を付けることを見つけていけるのかもしれない。
でも、そんな余裕は全くないし。
そんな事できるような状態ではなかったし。
調子の悪いときは、無理して色々やろうとしないほうがいいです。
調子が悪いってことは休めという事です。
余計なことは何もしない。
それが一番。
言うのは簡単だけど、鬱が酷いときは、気持ちが焦っているから「無理するな！休め！」っていうのが一番難しいんですけどね。
ここでの無理は、『調子を落とさない』事を無理にやろうとすること。
それは、ダメってことです。
『台風が来ているから、今回は絶対に調子を落とさないぞ!』なんて思わない。
『絶対』って思ってしまうと、無理にしてしまいます。
変に意識しすぎてしまうし、ちょっとでも調子を崩したら「失敗した！！」と落ち込んで、さらに調子悪くなりますから。
わたしは無理して色々やって、何度も失敗してきましたｗ
（そのうち、色々やったことも書いてみようと思います。）
もしも、「こんな時調子落とすなぁ」って気づいたら、
「ラッキー！！」
ってくらいにしときましょ。
「前もこんなときに調子崩したな」くらいで丁度いいと思います。」
鬱が辛いときは何をやってもダメです。気にしすぎるのもダメ。
分かっていて、落とし穴に落ちに行くようなものだと思います。
だから、気にしすぎず、わたしは落とし穴の存在に「気づいてるよ」っていうくらいの意識でいいような気がします。
そうしたら、もしかして落ちずに済むかもしれないので。
『絶対に調子を落とさない』事を意識しない事だと思います。
『絶対』を意識してしまうと、余計に追い込まれて痛い目にあいます。
もちろん、毎回、『絶対』回避出来るなら、その方がいいです。
でも毎回、必ず回避できているのであれば、それはもう治ってると思います。
わたしは、病気も含め、仕事やプライベートの事での失敗を悔やみ続けてきました。
悔やめば悔やむほど、自分を追い込んでしまい、鬱も一向に良くなりませんでした。
そんな わたしの頭の中には『絶対に』とか『完全に』、『完璧に』って言葉がいつもあったような気がします。
※わたしの場合は、うつ症状がある時ほど、『絶対に！！』って気持ちが強かったような気がします。「早く良くなりたい。」「大丈夫だと思いたい」気持ちがそうさせていたのかもしれません。
ここからは、わたしのイメージです。
『絶対』とか『完全』『完璧』なんて言葉は、どんな小さなミスも許してくれません。
小さなミスでも「あっ」と思った瞬間に、足元の地面が崩れ落ちて、自分も落ちてしまうのです。
それって鬱が少し良くなった気がして、何かを始めた時に、ちょっとしたミスが原因で調子を落としてしまうのと似ているように思うんです。
だから、鬱病への考えも、まずは、『絶対』とか『完璧』とかいう気持ちで臨まないほうがいいと思っています。
「今回の台風では、今までほど調子を落とさなかったぞ！」
と言う感じで、鬱に対しては、小さな成功の積み重ねが、大切なのかなと思います。
小さな成功や幸せも見つけることが難しくなるのが、うつ病と言う病気だと思います。
そのせいか、わたしは『奇跡』のような『一発逆転』ばかり考えていたかもしれません。ある日突然「あれ？治っちゃった」みたいな。
きっと、自分の病気としっかり向き合えていなかったのでしょう。
でも今は、『小さな成功や幸せを見つけられるようになって、積み重ねていくことが、鬱病の克服には大事なのかな』と思うようになりました。
だから、わたしは
『調子を落とす原因を見つけられてラッキー!』
『思ったほど、調子を崩さなかったラッキー!』
くらいが丁度いいのだと思います。
その小さな『ラッキー』が大切なんだと思います。
そう思えるようになるまでは、本当に苦労しました。
でも、今は随分と楽になりました。
