鬱の辛さ、苦しさってなかなか分かってもらえないものだと思います。
わたしも、鬱になったばかりの頃から色々言われては傷つきました。
「気持ちが弱いからだ」とか
「根性がない」とか
「甘えている」とか
「やる気がないだけ」とか…。
そんな中には、「鬱なんて風邪をひいたようなものだから」なんて仰るかたもいました。
でも、実際に鬱になった方からすると、「分かったようなこと言うなよ！」と怒りが爆発しました。
あとはTVのインタビューなんかで「最近鬱だから…」みたいに答えているのを見ると、「そんな甘いもんじゃないよ！ふざけんな！」と思っていました。
鬱の本当の辛さや、鬱になった人の事なんか、ちっとも分かっていない…そんな人多いです。
自分が壊れてしまうまで頑張ってきた わたしは「根性がない」でしょうか？
「甘えている」でしょうか？「気持ちが弱い」のでしょうか？
わたしは、むしろ逆だと思います。
歯を食いしばって、自分の事は後回しにして…その結果、壊れてしまったんです。
精神的に壊れてしまうまでやっていない人に「根性がない」と言われるのは心外です。
なぜこんな話をするのかと言うと、以前ブログに書いた面接での事。
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久しぶりに『根性論、精神論』を振りかざす人に会いました…。
以前のわたしなら、イライラが爆発していた事でしょう。
そして鬱の沼深くに沈んでいったと思います。
もちろん、自分の心がそういった発言に対しても取り乱すことがないくらい安定していた…余裕があったという事もあると思いますが、そうならなかったのは、分かろうとしない人、分かったつもりの人って沢山いるんだという事を経験してきたからだと思います。
わたしが鬱になったばかりの頃は、家族にも理解してもらえなかった。
実際に最初に書いたような言葉を言われたこともありました。
「なんでこの辛さが分かってもらえないんだ！！」と随分悩みました。
目で見て重症と分かるように「ギプスの様なものはないのだろうか…」と本気で思っていました。
家族が理解してくれるようになったのは、義父の薦めで行った病院の先生が説明してくれたことが大きかったんです。
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わたしの家族の様に、キチンを分かり易く説明してくれる人（医師なりカウンセラーなり）に出会えれば、分かってもらえるのかも知れません。
でも、自分の家族など近くに鬱の人がいない場合や、自分の考えを曲げられない人の場合は、どうしても精神論でこちらを納得させようとする人が少なからずいらっしゃいます。（年配の方は特にね…。）
この場合は、もうね…何言ってもダメですよ。
だって自分が正しいと思っているから。
「精神的に弱いから」だと思い込んでいるから…。
だから、こんな人に出会ってしまった場合は、諦めるしかない。
分かってもらおうなんて思わないほうがいい。
「この人分かろうとする気がないんだ…」って諦めるしかない…。
「向こうが聞く気がないなら、こっちもあなたの話は聞かないよ」ってくらいの気持ちで聞き流してしまった方がいいです。
そうしないと、相手の言葉でさらに鬱が酷くなるだけだから…。
そんな人は放っておくとして…
家族や大切な人に「どうしても分かって欲しい」と思うなら、まずは自分が病気を理解しないと難しいと思います。
わたしも 自分の辛さが上手く伝えられなかったときは、自分が鬱を理解していなかったし、鬱になった自分を認められなかったような気がします。
そんな状態じゃいくら話しても伝わらないですよね…。
私の場合やっと伝わったと思えたのは、このブログを始めてからです。
誰かに話す前に、自分の状態や症状、その時の気持ちなどを誰かに伝えるように、分かり易く文章にしてみる事をお勧めします。
※辛い時はやっちゃダメですよ。上手く書けないとイライラしたり落ち込んで逆効果になる可能性があるので…。やるなら余裕が出てから。
人に伝えるように文章にしてみると、こんな風に説明したら分かり易いかな…伝わりやすいかな…と考えるから、自分自身もその時の状態が掴みやすくなるように思います。
そうすると、あの時は辛くて辛くて仕方がないという事ばかりだったケド、何が辛かったのか、何に対して辛かったのかなど明確になります。
あの時、自分がどんな状態だったのか…どんな気持ちだったのか…どんな風に辛かったのか…などなど。
そして明確になると、自分と向き合う事もしやすくなります。
分かってもらう事って難しい…
でも分かってもらえると、とても安心できます。
やっと自分の居場所が見つかったみたいに…。
安心できると、心に少しずつ余裕ができてきます。
鬱で嵐のようになっている心が、少しでも落ち着いてくるんじゃないかと思います。
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